はじめに詳しく知っとくべきパーソナルトレーナーとしての雇用形態、報酬について

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パーソナルトレーナーの雇用形態について

パーソナルトレーナー(PT)として働く際に、最も重要になってくることは雇用形態です。働く上で独立して自分自身でジムを経営していくのであれば雇用形態は関係ないですが、大抵初めはどこかのジムやスポーツクラブと契約を締結して働くことになります。そこで重要なことが雇用形態になります。雇用形態については主に下記の2パターン。

1.業務委託(請負)契約

フリーのPTの場合は、必ずこの契約を交わします。この契約を交わさないジムやスポーツクラブでは後々必ずと言っていい程にトラブルになります。
この契約書には働く上で何をしなければならないとか、何をしてはいけないとか、禁止事項等も書かれていてそれに抵触した場合は契約を破棄できるとか、契約を破棄するには〇ヶ月前に申し出るとか、働く上でのジム側もPT側も双方に遵守すべきことが明記されております。当然、その中にはフィー(報酬)の条件についても書かれていますので後で言った言わないという事が無くなりますし安心して働くことができます。個人の小さいジムとかでは口約束とかが普通にあるので、トラブルに巻き込まれたくないのであれば確実に委託業務契約を結ぶ事、そして、結ばないのであればトラブルを覚悟するかそもそもそのような所では働かない事を勧めます。まともなジムかを見極める際に契約に対してスムーズに且つ正確に対応できているかは、そのジムのPTに対するリスペクトがあるかどうかを見極める重要な機会ですので見逃さないようにしましょう。

2.雇用契約(パートタイム労働者)

業務委託契約以外はこちらになります。要はジム・スポーツクラブでアルバイト契約を結ぶ形です。1週間の所定労働時間が正社員に比べて短い労働契約で、働く際には雇用契約書を交わします。業務委託契約と同様に大手のジムであれば従業員に向けた就業規則を遵守するように書かれており、それ以外の雇用に関わる重要な内容が雇用契約書には明記されています。時給であったり、PTをした際の歩合報酬だったりが書かれています。

業務委託契約と雇用契約の違いは?

大きな違いは、業務委託契約はPT側を個人事業主として、会社と会社で締結する契約と考えましょう。そのため雇用契約よりも報酬は当然高めに設定されます。その代わり責任も大きくなり、ジムを借りてPTが自身の責任において営業しているという捉え方になる為、PTのミスによってクライアントにケガを負わせてしまった場合はPTが責任を持って対応しなくてはなりません。昨今では施術ミスによる訴訟なども普通にありますのでPTはそれぞれ保険に各自で入ってそのような事態に備えることになります。保険に入らずに施術するという事は車を保険無しで運転しているのと同じレベルです。ジムによっては保険加入について保険証提出などが義務付けられています。それ故に報酬も高くなります。
 雇用契約については業務委託契約と違って会社の従業員という位置づけになるため、会社に守られています。なので保険等に入る必要もありません。但し、会社のマニュアル等に沿って行動することが求められ、自身のオリジナルで施術するという事は極力なくなってきます。なのでPTといっても会社マニュアルに沿って対応することになるので資格がなくても会社の研修を受けて会社から許可を得られれば、会社マニュアルの中でPTができます。その分、報酬は業務委託契約よりも低くなります。

最初にお勧めする雇用形態は「雇用契約」で働く

経験を積むこと、そしてリスク面を知ることを考えるとジムの従業員になってPTに就くことがキャリアのスタートとしては最適です。何も知らぬまま経験もないままで業務委託契約を結んでくれるジムもありませんし、逆に結ぶジムがあれば、相当に人材がいないとか経営的に厳しいとか何かしらのリスクを抱えているジムと考えて間違いありません。よくあるのがトレーニングに関わる資格を獲ったからPTで活動するという頭の中がお花畑な人々です。採用する側からすればリスクの塊であり、経験もない人に大切なクライアントを任せるジムがあれば潰れる一歩手前と考えてもらえれば良いかと思います。この業界ではスキルはあって当たり前、その中で経験がどれだけあって売上がどれくらいあって、今のクライアントが何人いるというのが自信をもって言えるレベルであれば、フリーとしてのスタートラインに立っていると思ってもらえればと思います。そのどれもがない時点ではPTでがありません。まずは、経験を積み実績を残すことを優先すべきです。

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