パーソナルトレーナーになりたいという方が増えていることに
嬉しさを感じるこのごろのあききちです。
さて、パーソナルトレーナーになるための基本的な心構えや
やらなくてはならないことを書いてきました。
そして、今回はパーソナルトレーナーとして独立し実際に生活できるまでの
モデルを具体的に書いていきたいと思います。
⓵高校生から将来パーソナルトレーナーとして活躍したいと考える場合
18歳:高校卒業→パーソナルトレーナー専門学校(3年制)
↓
21歳:パーソナルジムorスポーツクラブ就職
↓
24歳:独立
⓶大学生から将来パーソナルトレーナーとして活躍したいと考える場合
18歳:高校卒業→4年制体育大学(プレイヤー又はトレーナーとして活動)
↓
22歳:パーソナルジムorスポーツクラブ就職
↓
25歳:独立
⓷社会人からパーソナルトレーナーへ転職したいと考える場合
PT資格を取得
↓
スポーツクラブ等のジムトレーナーとして活動
↓
独立
3パターンが流れですが、初めに基礎知識を学ぶことは絶対必要ですので
必ず専門学校なり、体育大学に行くことを推奨します。
又、それ以外にも海外へ留学して学位と共にPT資格を取得するのも有効です。
オーストラリアでは国家資格として認定されているものもあります。
ただし、日本国内ではPT資格についてはこれが有効というものは
特にはありませんが、基礎知識がある者として認識されるためには何かしらの
資格を有しておきましょう。
資格が取れたからといって独立できる程、PTの世界は甘くはありません。
何かしらの箔があれば別ですが(〇〇種目、日本一、世界一など)。
箔があればそのジャンルの方を取り込めることができるのである程度の需要を
初めから持てますので独立し経営していける可能性はありますが、そうでなければ
まず無理です。
以前に正社員で働いているスタッフがPT売上で50万円程度稼げるようになり
意気込んで自分の手元から離れて表参道の一室を借りてPT専門店を立ち上げました。
独立するにはスキルも経営能力も人脈もないのでまだ思い留めるように説得しましたが
残念ながら若気の至りなのでしょう。独立するにも開業プランがあまりにも杜撰で
開店する前から計画倒れというのが目に見えていましたが、彼はトライし結局は
3ヶ月で店舗を閉じました。そして、結局他店でインストラクターをして生計を
立てることになりました。敗因は一目瞭然。売上が上がったから実力がついたと
勘違いしたこと。そして、開業プランが浅すぎたことの2点に尽きます。
このパターンは自分の所でも10年で5人おり、その中で成功したのは1人。
4人は失敗してます。1人の成功者は入念に独立プランを5年かけて練り上げていたので
独立してからも順調に収入を伸ばすことができています。
この事から言えるのは、売上を作ることができたスタッフでも独立が難しいのに
資格を取ったから独立できると安易に思った人がいれば、真っ向から無謀だと断言させて
もらいます。専門学校で講演する時がありますが、毎回言わせてもらうのは
「よく資格を取ったからと言ってすぐに独立できるとは思うな」というフレーズです。
資格=成功のパスポートという間違った考えを持つ、頭の中がお花畑のような専門生が
たまにいるのでぶった切ってますが、本当に将来のことを考えた時には大切なことです。
なので、一度パーソナルジムやスポーツクラブスタッフとして働き業界を知ってから
独立までのプランを練りつつ、PTとしての実践の力を養い、機が熟し資金も整えた時に
独立をお勧めします。
また、よりPTとしての守備範囲を広めたいというのであれば、柔整・鍼灸・あん摩・栄養士などの
専門資格を早めに取ることを推奨します。これらの資格は国家資格であり、昼間3年制になり
大学出てからだと、これらの資格を取る頃には25歳となり金銭的にも負担がかかるので
高校卒業してから専門学校にいくのがよいでしょう。
ただし、整骨院や鍼灸院などを開業しても食べていけるかというと現在ではほぼ不可能。
整骨院の数はコンビニレベルで地域に存在し、現在では普通の治療では院が成り立たず
交通事故での負傷者への保険対応(通称マル交)が通常よりも売上がよく、院の生計の柱に
なっている事も多く廃業している所もあります。それほど競争が激しい状態なのです。
なのでPTとしての特徴(PRポイント)としては非常に使えるので、PTになる為と考えて
資格取得するのであれば◎と思います。
今後も加筆していきますが、今迷われているという方の参考になれば幸いです。
ではでは、パーソナルトレーナーJAPAN.com あききちでした。
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